佐藤集雨洞の洞穴

twitterで「創元推理文庫旧装丁bot」を動かしている佐藤集雨洞のブログ

2015-01-01から1年間の記事一覧

S.D.G.と、それにまつわる人々(9) 「創造する喜びがそれだ」

このように、「経歴」とはいかないまでも、石垣については少しずつ「創元推理文庫以外」の情報が集まりだした。そのタイミングで、ネット上の検索結果に、それまでは気付いていなかったものを見つけた。 書籍のタイトルを見た限りではあまり期待できなかった…

S.D.G.と、それにまつわる人々(8) 最初の「わかった!」

S.D.G.の調査が息詰まってしまった時期に、別の方面での調査が一気に進むこととなった。それは、石垣栄蔵についてだった。

S.D.G.と、それにまつわる人々(7) 嬉しい半面、立ち上がってくる迷宮入りの匂い

さて、「あくまで推測です」という断りがあったことを前提にしつつ、この東京創元社の説が正しいとすると、S.D.G.と個人名の間には、直接の関係はない、ということになる。

「S.D.G.と、それにまつわる人々」(6) 期せずして東京創元社から返事をもらう!

(前回の続き) 「え!」、というのが正直な反応だった。 なぜだろう、これまでtwitter上で勝手にoldsogenbotを始めてしまった後ろめたさのせいか、それとも完全にぼけてしまっていただけなのか自分でも判然としないが、この会話のこの時点まで、なぜか自分…

「S.D.G.と、それにまつわる人々」(5) 最初の調査:レファレンスサービスという手段を使う

では、ここまでの前段を一応確認してもらえたという前提で、実際の調査がどう進んだかを今回から(やっと、という形になってしまったが、)書き進めていこう。 前回書いたように、テーマとする「S.D.G.」、そして装画者たちのことは、ネット調査ではきっかけ…

「S.D.G.、それにまつわる人々」(4)~これまで、どんなふうにわからなかったのか

ようやっと今回から、先に挙げた課題の解答を示していく… 話の流れではおそらく、そういう話が始まるべきところだが、もう少しだけ、話を先に進めるのをお待ちいただきたい。その前に、今シリーズの問題点をさらにはっきりさせるためにも、「これまでの間、…

「S.D.G.、それにまつわる人々」(3)~何を課題とするのか

今シリーズで解明しようとする課題点を以下に提示する。

「S.D.G.、それにまつわる人々」(2)~前提となるデータ

今回のシリーズで何を課題とするか。それは、次の作品群の装丁に表れている。まずは、本記事で、それらの作品をまとめて提示しておこう。

ある結論: それは『産経日本紳士年鑑』の1ページにあった

twitterで一度予告をしましたが、今回からシリーズものとして記事を書いていきます。 結構長いものとなる予感がしますが、どうぞお付き合いの程、お願いします。 では始まり始まり…

余は如何にして創元推理文庫(装丁)愛好家となりし乎 その3 +desiginingが並べて見せてくれた

そうこうしている内に、創元推理文庫だけでも、結構本棚の一角を主張するようになってきました。そんな頃に(たしかヤフオクで)、あるムック本のリード文を見つけます。

余は如何にして創元推理文庫(装丁)愛好家となりし乎 その2 微笑むパーカーパイン

前回の投稿では、家にあった創元推理文庫が間接的に、そして学生時代にブックスリパブリック さんを発見したことが直接的に、創元推理文庫との出会いのきっかけだったことを書きました。 この時にとても気に入り、いまでも好きな装丁の筆頭にいる装丁があり…

雑文:余は如何にして創元推理文庫(装丁)愛好家となりし乎 その1

twitterでも書きましたが、最近東京を離れてしまい、古本探しにはずいぶん辛い境遇になってしまいました。本集めがはかどらないなら、このblogに新しく書きたしてみるかと考えたのですが…なぜかこういう「自分語り」になってしまいました。 「どういうきっか…

ジャンル別マークが変更されたタイトルについて

今回は、かなり久しぶりの更新となってしまいました。 (とはいえ、そんなにじゃんじゃん書けるようなテーマのブログじゃないって事もありますので…) 今日は、前回までの新刊案内にまつわる話題を離れ、装丁の話に戻ります。 今回のテーマは、「同一タイト…

「紙魚の手帖」~その前日譚(2)(ミステリークロスワードもあるよ)

今回の記事は、前々回に一気に書けなかった、「紙魚の手帖」の前日譚=新刊案内の中での「紙魚の手帖」についてです。 前回は、No.1~No.3に当たるものについて紹介しました。 satopseudo.hatenablog.com No.3以降はきちんと号数が付くわけですが、今回紹介…

新刊案内にも版違いがあった?

前回の続き、「紙魚の手帖、その前日譚?」をすぐ書くかのようで、じらしてしまってますね、済みません。 しかも、そっちが終わってないにも関わらず、今回は一度脱線します。 しかし話題は同じく、創元推理文庫の新刊案内から。

「紙魚の手帖」~その前日譚(1)

創元推理文庫が80年代に付録として作成していた、「紙魚の手帖」をご存知でしょうか。 (「し↗みのてちょう」ではなく、「し↘みのてちょう」と読むべきなんですかね?) 正確には、 1983(昭和58) 年5月 B4判を八つ折りにした投込付録 〈紙魚の手帖〉創刊(─4…

名探偵の推理 2013年10月16日(水)放送で紹介された画像についての記録

去年10月に放送された番組で、なぜか現行のではない装丁ばかり集めた国内/海外ミステリー本の紹介がありました。 その時にも感想と画像をツイートしましたが、ここではそれを再掲して記録しておきます。

広橋桂子について~「4人の箱」

広橋桂子さんという方は、oldsogenbotで紹介する中では、特に目立つ名前というわけではありません。 でも実は、初期のもので点数が少ないタイトルの中では、結構広橋さんの装丁が多いんです。 もっと紹介すべきなのにできていない、というべき存在です。

ディクスン・カーのデザイナー名無し装丁(3)「絞首台の謎」の絵は何だ?

最後の「デザイナー名なし」シリーズは、こちら、「絞首台の謎」です。 「絞首台の謎」 絵柄が、先の「夜歩く」と似ています。 一瞬、同じ絵?と思いました。 単に反転させただけかな、と。 でも、そうではないことは、次の画像を見るとはっきりします。

ディクスン・カーのデザイナー名無し装丁(2)「夜歩く」の絵は何だ?

次に取りかかるのは、アンリ・バンコラン登場作「夜歩く」です。 「夜歩く」

ディクスン・カーのデザイナー名無し装丁(1)「魔女の隠れ家」

旧装丁botでは、各作品のタイトルと、装丁を担当した人物名を紹介しています。 ほとんどの装丁は担当者がわかるのですが、一部にそういう記載が無いタイトルが存在します。

同タイトルで別デザインじゃないものの…細部の違い(1)『オランダ靴の謎』

※2013年09月10日(火) のツイートをまとめたものです。 oldsogenbot(twitter)では、同タイトルで別デザインというものも取り上げています。 というより、そういう場合に「別デザイン」を両方とも紹介するようにしています。 これらは、各種マークを使っている…

このブログについて

このブログは、https://twitter.com/OldSogenBotで、「創元推理文庫旧装丁bot」を動かしている私、佐藤集雨洞のブログです。 創元推理文庫旧装丁bot (OldSogenBot) 「創元推理文庫旧装丁bot」は、現在400点以上の装丁を、6時間毎にツイートするという形で紹…