佐藤集雨洞の洞穴

twitterで「創元推理文庫旧装丁bot」を動かしている佐藤集雨洞のブログ

2016-01-01から1年間の記事一覧

時間旅行を経た創元推理文庫

いきなりなタイトルですが、今回のテーマ、本当のところは、「創元推理文庫の奥付に書かれている発行年」です。 1. 『初期創元推理文庫書影&作品目録』の指摘から 2. 元ネタ不明の写真から 3. そして手持ちから見つけたもの! 感想

『紙魚の手帖』にみる、ウンベルト・エーコ『薔薇の名前』日本語版の産みの苦しみ

ウンベルト・エーコ氏が先日、84歳で亡くなられました。 リンク: ウンベルト・エーコ氏死去=「薔薇の名前」、84歳-伊哲学者 http://www.jiji.com/jc/zc?k=201602/2016022000155&g=int 詳しいわけでも、しかも代表作の『薔薇の名前』すら、自分はちゃん…

追跡、S.D.G.! (終) 創元推理文庫とS.D.G.のタイムライン

さて最後に、創元推理文庫とS.D.G.の関係を確かめたい。 以前まとめて示したように、S.D.G.と創元推理文庫の関わりはその初期に限られ、以降は携わることはなかったようである。 以下に、両者の関わりを画像を省いてまとめてみた(画像付きのデータは「S.D.G…

追跡、S.D.G.! (4)S.D.G.はその後、どうなったのか?

ここまでわかってくると、次に気になるのが、「じゃあS.D.G.は今、どうなっているのか?」という点である。 前記事で紹介した鈴木氏のエッセイには、「手塩にかけたわがエスデージーから離れてはや10年余。」と書かれており、2000年頃、エッセイの執筆時点で…

追跡、S.D.G.! (3)「芋づる式」からさらなる確証を得た

こうなると、検索によって情報を探すのもだいぶ容易になる。 S.D.G.に加えて、「鈴木利男」、「鈴木画房」などを同時に検索対象とすることで探す情報が次々と見つかった。そんな中で、次のような記事にも出会うことができた。

追跡、S.D.G.! (2)遂に掴んだS.D.G.のしっぽ

googleの単純な検索では、めぼしい情報が全く出てこなかった「鈴木画房」についての調査。 一方の、google booksの検索結果画面からは、予想していなかったような、驚くべき内容が目に飛び込んできた。

追跡、S.D.G.!(1) 鈴木画房って?

鈴木画房という言葉 「S.D.G.、それにまつわる人々」(3)~何を課題とするのか で設定した課題の内、 「(2)S.D.G.と併記される三人の詳しい経歴がわからない」 という点の、「石垣栄蔵」について、ある程度の調べが付いたことは、以前書いた通り。 今回からは…

追跡、「S.D.G.」!(序) ここまでの流れの確認

年も明け、ほぼひと月ですが、本年もどうぞよろしくお願いします。 5月以降、生活拠点が移った昨年。そして下半期には初子の誕生もあり、Twitter、こちらのブログ共々全く手を付けられない状態になってしまいました。年末年始を経て、少しずつ時間を作れるよ…