S.D.G.と、それにまつわる人々(7) 嬉しい半面、立ち上がってくる迷宮入りの匂い
さて、「あくまで推測です」という断りがあったことを前提にしつつ、この東京創元社の説が正しいとすると、S.D.G.と個人名の間には、直接の関係はない、ということになる。
ここまでなんとなくだが、S.D.G.が「太田・石垣・藤沢(を含む)チーム名では?」と推測していた筆者にとっては、このアイデアは全く浮かばなかったものだ。
調査の方向性を広げるという側面だけ考えても、他の人の考えを尋ねるのは、自分からは絶対出てこないアイデアが簡単に入るという点で、(それが各自の単なる想像に過ぎないとしても)実りのあるものだ。
それに加えて、今回は期せずして、東京創元社内部に何かしらの情報が残っていないか、という点についても解決してもらえたわけで、筆者はホクホク気分になりかけていた。
でも。
そう、でも、返事の内容としては、やはり「わかりません」というものだということには変わりがない。
本丸、東京創元社からの返答がわかってしまった今、自分にできることとして、何か残されているのだろうか?「S.D.G.の謎調査」には、早くも迷宮入りの匂いが漂い始めてしまった。
なお、後日、返事をくれたお礼ともども、石垣栄蔵やアート・コーナーについても情報はないか、という文面のメールを(今度は直接)東京創元社に送った(こういうのは正確にはお礼にかこつけて、と言うべきか)。この時にも編集部は親切にお返事をくださったのだが、やはりそれらについても、情報は残っていなかったということだった。
残念。
しかしながら、なんどもこういう問い合わせにお応えいただけたのは大変ありがたかった。このようなブログ内の記事で恐縮だが、東京創元社の創元推理文庫編集部の方々には、あらためてお礼を申し上げておきたい。
さて、 こういう結果を受け 、「やっぱりこのへんであきらめるべきなのかな。」 そう諦めかけた頃、いきなり、別の方面からの糸口が見つかった。
次回からはそちらのお話しを進めていこう。
(一旦 S.D.G.の謎は保留!)
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