広橋桂子について~「4人の箱」
広橋桂子さんという方は、oldsogenbotで紹介する中では、特に目立つ名前というわけではありません。 でも実は、初期のもので点数が少ないタイトルの中では、結構広橋さんの装丁が多いんです。 もっと紹介すべきなのにできていない、というべき存在です。
参照(他のサイトより):
F・W・クロフツ『フレンチ警視最初の事件』 (承前)|圏外の日乘
とは言え、持っている本の装丁だけを見ても、シンプルな図形の配置が好きです。 botで紹介済みの中にも、次のような作品があります。
『赤い館の秘密』 A.A.ミルン (カバー:広橋桂子/39版 1975) 横顔マーク
『死者の入江』 カトリーヌ・アルレー (カバー:広橋桂子/9版 1971) 猫マーク
『死の匂い』 カトリーヌ・アルレー (カバー:広橋桂子/8版 1974) 猫マーク
『ガラスの鍵』 ダシール・ハメット (カバー:広橋桂子/10版 1974) 拳銃マーク
ところでこの広橋さん、他にbotで紹介しているデザイナーに比べると、ネット情報ではあまり詳細がわかりませんでした。
そんな中、詳細が載っていそうな書籍を見ることができたので、今回はその書籍「4人の箱」から、広橋さんについて簡単に紹介します。
この書籍は、以下の4人のデザイナーについて、実際のパッケージデザイン、および「箱」というコンセプトにしたがった作品を収めたものです。
広橋さんについて、まずその略歴を巻末から紹介します。
パッケージデザインが主戦場の方のようですね。
以下、何点か作品をご紹介。
渋い。今も使われてたらかっこいいな
世代的には、ぎりぎり小さい頃はスーパーにこういうデザインも並んでたかなぁ、というおぼろげな記憶が。日本製品としては古くさいのかもしれないけど、逆に、今なら輸入品にならありそう。
逆にこんな和風なデザインも! 今はこの包装は残ってないのかな。
驚いたのは、あの「パールライス」(全農パールライス東日本株式会社)のロゴなどを担当したのが広橋さんだったということ。
このデザイン、馴染みが深いのは田舎出身者だけでしょうか?
ちなみに、広橋さんの章のタイトルページには、こんなデザイン(とサイン)が。
創元推理文庫の装丁に近いものがありますよね。
以上、広橋桂子さんのご紹介でした。
あぁ、どこかに「チョールフォント荘」や「最初の事件」が転がっていないかなぁ!
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